尼崎の池田司法書士事務所 司法書士池田悦子です。
本日は第19回日本成年後見法学会の学術大会でした。
zoomで参加させて頂きました。大変勉強になりました。
実務で成年後見業務をする中で、私達専門職の一人一人の業務対応だけでは、この超高齢化社会には対応できないと強く感じています。
このままではこの成熟した先進国日本が破綻してしまうのではないかという危機感もあります。
そんな中で、法律の建て付けや、地域連携のシステム作りをもっと勉強しないといけないと思い、日本成年後見法学会で勉強させて頂いています。
政府は民法を改正し、当事者のニーズに合った、不動産売却や遺産分割協議時などの後見人が必要な期間のみ使えることも検討する方向のようです。
期間限定成年後見人制度も一見良いようにも見えます。
私も成年後見制度はなんと画一的な制度なんだと、思うこともあります。
しかし、何が本当に本人保護に資しているのかを検討しなければいけません。
現場でもそうです。
後見の現場では、毎日正解の無い答えを探しています。
正解は無い。だから寄り添わないといけないと思っています。
しかし、その人に寄り添うということはどういうことなんだろうか。
【私】が、この人にとったらこれが良い、と思うことは、【私】の価値観の押し付けである場合もあります。
私にとったら、これが一番良いと思う選択は、本人が望んでいないことかもしれません。
医療、住居、お金。
さまざまな選択を後見人は日々しています。
寄り添うとは、私の目の前の『その人の思いを叶えてあげること』(なんじゃないかな、というのが私の今の答えです)
私の仕事は、その人の思いを叶えるためにどうしたら良いかを考え、仕事に取り組むこと。
現場の声をいかにこの超高齢化社会におけるシステム作りのために役立てるかが、これからの私のテーマです。