尼崎の池田司法書士事務所 代表司法書士の池田悦子です。

暑い日が続きますが、そんな中、香港での出来事は心をざわつかせます。

日本国憲法21条の表現の自由について考えてみました。

 

日本には憲法21条に表現の自由が規定されています。

第21条

集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。

2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

 

私たちは、日常でなんのためらいもなく、色んな意見を発言したり、SNSにあげたりしています。

政権批判をしても警察に捕まって拷問されることもありません。

 

それは、憲法21条の表現の自由で保障されている権利だからです。

 

表現の自由は民主主義の基本です。

もし、政治家が酷い政治をしていた場合、日本では表現の自由が守られているので、国民がそれを非難することができます。

表現の自由があるからこそ、国民は自ら立ち上がり、発言をし、自分の人生の方向性だけでなく国の方向性を自ら決めていくことができるのです。

もし自由に発言をすることができないのであれば、民主主義は崩壊します。

表現の自由は本当に本当にとても重要なのです。

そして、時の政治家が表現の自由を規制してしまうと、どうなるでしょうか。

ネットで「今の政権反対!」と書き込んでしまうと、監視されてしまい、拘束され拷問されかねません。

そうなると、みんな委縮してしまい何にも発言できなくなってしまいます。

そうなってからでは遅いのです。手遅れなのです。

だからこそ、日本国憲法には過去の日本の過ち世界の過ちを繰り返さないように表現の自由を規定しているのです。

表現の自由とは単に表現をする自由だけでなく、何かの過ちを是正する力も持っているのです。

その過ちを是正する力を奪ってしまうと人類はどうなってしまうのか。

表現の自由とは私たちが私たちであり続けるためになくてはならない権利なのです。

そして、私たちは私たちの手で権利を守っていかないといけないのです。

その私たち日本人にとっては当たり前にある権利は、沢山の過ちや犠牲のもとに作られているということを忘れてはいけません。